アナモルフォーズの誘惑
デザイナーのすうぇけです。今回の記事は、みなさまの気分転換を兼ねた体験型記事です。
パソコンなど大きい画面で見るとより楽しめますので、ぜひお試しください。
パソコン画面、上から見るか、横から見るか?
「アナモルフォーズ」をご存知でしょうか。アナモルフォーシスとも呼ばれますが、歪んでいる絵の角度を変えて見ると、本来の絵が見えてくるという、1500年代の古来より使われてきた手法です。例えば上の画像を、画面の右か左から覗き込んでみてください。犬にそっくりな猫、いやもしくは犬かもしれませんが、愛らしいふわふわ動物の絵が見えてくることでしょう……。
わたしはある日突然、このようなアナモルフォーズの手法を使って、パソコンやスマホを真横や真上から覗いてみるという普段そうそうやらないような、画面への身体アプローチを提案してみたくなったのです。ばかばかしいような、楽しいような、だからなんだ?という気分を味わってもらえればと思います。
まずは簡単バージョン。
もしや、このままでも読めるかな?一瞬模様にも見えますが、上から覗いてみると文字がはっきり見えてきます。
こちらの答え・・・「手足 元旦 天国 白目 回転 電話」
さて、次はどうでしょう??
時は昔、人々から勘違いされ続ける優しい男の人生に思いを馳せつつ(勝手な想像ストーリー)、言葉を書き起こしてみました……。
こちらの答え・・・「山男は本当は村人の味方」
アナモルフォーズは自動書記の夢を見るか?
次はこちら。
ちょっとアブストラクトアートと化しているような気がしないでもないですが。
「どどいつや寅さんの啖呵売のようなリズム言葉が大変好きなわたしがシュルレアリスムと出合ったら。」というテーマで、真顔と無心でリズム言葉を自動書記してみました。
こちらの答え・・・「薔薇歴三年茶碗神、絶対関数耳山椒。牛肉爆弾鼻浴衣、定位置定食海老祭。」
そして最後はこちら。
ぱっと見やや不穏な雰囲気にしてみましたが内容は果たして……。
さて、これらの画像をひとつでも見てくれたみなさん、画面に対する新鮮な角度アプローチを楽しんでいただけたでしょうか……。
自分がもし言葉的なアーティストという世界線だったらアナモルフォーズをどこか屋外に10mくらいの巨大なものにして貼り付けるインスタレーションをしては…と考えたり。
遥か500年前からある手法ですが、このような古来からのアイトリックは他にもいろいろあり、現代のデザインにどんどん活かしてもっとデザインを楽しみたいという気持ちが湧いてくる今日でした。
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