スタルク当たりました

みなさんこんにちは、WEBディレクター/デザイナーのヤスハラタカユキです。

突然ですが、わが家には謎の三本足の生き物がいます。宇宙戦争のトライポッドなのか、はたまた巨大化したバクテリオファージなのか……

その正体はこれ。

イタリアの有名プロダクトブランド「ALESSI」のアイコン的な存在、ジューシーサリフ シトラススクイーザーです。

↑IPhoneのポートレートモードで撮ったらピントが変なことに……!

超有名デザイナーのフィリップ・スタルクの作品です。首都高で浅草あたりを走ってると見えてくる、金色のウ……じゃなくて、金色の炎のようなオブジェを見かけたことがある人も多いと思いますが、あの建造物を手がけたデザイナーです。

フランスの大統領公邸、エリゼ宮殿のインテリアや、オランダのフローニンゲン美術館の内装などなど、数多くのプロジェクトに携わっている現代の巨匠ですね。

余談ですが、フローニンゲン美術館のアーキテクトデザインを手がけたのは、アレッサンドロ・メンディーニというイタリアの偉大な建築家で、「ALESSI」のもう一つのアイコンである、ANNA.Gというワインオープナーをデザインした人でもあります。


これ、ちゃんと絞れるの?

さて、この一見異形なレモン絞り器(レモン以外も使えるけど!)、なんか使いにくそうじゃない?なんて思う人もいるかもしれません。

ところがこれがまた実に使いやすいんです。絶妙なアールをもつ中央部で絞られた果汁は、ただの一滴すら飛び散らずコップの中に吸い込まれていきます。上に跳ね上がってから下に曲線を描くバクテリオファージのような脚部も、この跳ね上げのおかげで果汁が脚には滴らず、テーブルの上はきれいなまま。実際に使って分かる、よくできたやーつなのです。

↑レモンの帽子をかぶせたら、ちょっと虫っぽさがなくなりますね(笑)。


こんなにスタイリッシュなのに、ユーザー目線でデザインされたものということが、レモンを一捻りするだけで分かるんだから、やはり彼の巨匠たる所以です。

見た目はとてもきれいでスマートなんだけど、ぱっと見でそれが何なのか分かりにくいというものはちょくちょく見かけます。

有名どころだと、アメリカのオレンジジュースで有名な「トロピカーナ」のリブランディング失敗など(詳しく知りたい人はググってね!)。

デザインのためのデザインにならないように心がけること、僕はいつも頭の片隅に置いて日々仕事に取り組むようにしています。


まあその、ビンゴの景品です

さてこのジューシーサリフですが、まあまあなお値段(だいたい10,000円ほど。)がします。しかし私は自分で購入してません。

というのも弊社では毎年の忘年会に、社長自らセレクトした景品が社員全員に当たるビンゴ大会が開催されるのです。

まあデザイン会社の社長なので、景品セレクトが一般的な会社の社長とは一味どころか十味くらい違う。違いすぎて、社員はむしろ「任天堂SWITCHくれ!」となるくらいです(冗談ですよ?)。

そのビンゴで10年くらい前に当たったのがこれです。それから10年間、この変な生き物はちょっとしたときに現れて、わが家の生活を彩ってくれる大切なものになっています。


自腹で買ったものもある

おっと、自腹で買ったスタルク作品もありました。それはこちらのDr.NO。

↑子どもが部屋を荒らして汚いので、外で撮影(笑)。

20年ほど前に、横浜のワールドポーターズにあったカルテルショップで購入。

一人暮らしのときにPCデスクの椅子として数年間使ったあと、今は妻のミシン部屋の椅子として使われています。子どもに謎のスタンプ押されたり変なイタズラ書きをされても、拭けば落ちるナイスプラスチック!

まだまだ現役で働いてくれそうです。


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