WAVE1/20 マシーネンクリーガー「A.F.S.Mk.II」 制作記
デザイナーのimaiです。
夏休みを前にうだる様な暑い日が続いたり突然のゲリラ豪雨に襲われたりコロナの陽性者が増えたりと外出するのに勇気がいる昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか?こんな時代だからこそ自宅でプラモデルを作りましょう。数千円の出費で数日から数ヶ月は楽しめる大変コスパのよい趣味なのです。
↑今回使用する塗料一覧、下地に使用するのは塗膜が強く乾燥の早い「ラッカー系(上段)」細かい仕上げには「エナメル系(下段)」を使用します。理由は後述。
マシーネンクリーガーの物語の中核をなすパワードスーツ「A.F.S」は「Armored Fighting Suit」の頭文字を取ったもので文字通り「人が着込んで使用する」架空の戦闘兵器です。当然人間も塗装しない訳にはいかないので今回はフィギュアの塗装に絞ってお話ししようとおもいます。
↑下地として赤系のラッカー塗料(今回はブラウン)を筆塗りします。多少の塗りムラは気にしなくて大丈夫
↑肌色にしたい部分をうすい茶色でペタペタ塗っていきます。下地の赤味が透けて肌色っぽくなってますね。
↑塗りムラが目立つ部分を「塗る」ではなく塗料を「置く」イメージで塗りつぶしていきます。この時おでこや頬、顎や鼻筋など微妙に色味を変えた数種類の肌色を使用すると顔に立体感が出て来ます。メイクの要領ですね。
↑大まかに塗り分けたら、ここで一旦クリアーで表面をコートします。クリアーの塗料を吹き付ける事で塗膜が滑らかになるのと肌特有の透明感が生まれます。
↑ここから塗料をエナメル塗料に変えて頬や唇に赤みを加えたり眉や黒目を描き込んでいきます。エナメル塗料はラッカー塗料を溶かさない性質を利用して筆に溶剤を含ませて拭い取りながら微妙なボカシを加えて自然な調子を作っていきます。気をつける点は「白目を真っ白、黒目を真っ黒に塗らない」黒目を丸く描かない(まぶたにはさまれた楕円のイメージ)の2点。ここに気をつけるだけでフィギュアの完成度はグッとリアルになります。
↑最後にフラットクリアーでツヤを消し、瞳にホワイトでハイライトを入れて出来上がり。視線は正面に合わせようとすると以外に難しくて神経を使うので流し目にすると視線が定まるだけでなく視線の先を想像してドラマが生まれるのでオススメです。
マシーネンクリーガーの模型スケールは1/20。180cmの人間が9cmのサイズに縮小され顔の大きさは小指の爪ほどのサイズになります。これ以上大きくても小さくてもより精緻な技術が求められ難易度は上がるため、初めて取り組むフィギュアとしてはベストのサイズと言えます。瞳など塗り分けなくてもそれっぽく仕上がるので興味が湧いた方はぜひお試しを。それではまた。
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