おかんアート
デザイナーのm.k.です。
先日、「おかんアート展」に足を運んできました。
実家や親戚、友達の家の玄関や居間やトイレ、商店街にある古びた洋品店や雑貨屋、
旅先にあるアットホームな民宿や土産物屋などにひっそりと独特の存在感を放つ、
誰しも一度は目にした事があるであろう懐かしい手作りのオブジェ達。
そこには並々ならぬ情熱と独創性溢れる世界が広がっていました。
↑ プレゼントに付いていたリボンやタオルや軍手などなど、
生活の身近にあるもので作られているおかんアートたち
一見ポップでクスリとくるような脱力系の味のある造形や
「おかんアート」というネーミングセンスにコーティングされたその裏には、
日々の仕事や家事に追われる中、
もしくは子育てを終えた余暇にコツコツと自分のための時間を捻出し、
趣味の範疇を超えたような生きた証とでもいえるような、
母や妻といった肩書きをとっぱらったひとりの人間の自己表現として、
もしくは純粋に誰かに喜んでほしいというような、
いくつになってもかわいいものが好きという乙女心や念や業のようなもの、
誰かに注がれる溢れんばかりの愛情を感じたのでした。
そんな熱い思いが注がれた魂のこもった作品達に女の生き様というか
おかんの人生を垣間見たようなアートでした。
↑ 壮大なコラージュ作品と新聞紙を使ったバッグ。
日々の新聞の記事を使用しているので日記としても残す事ができる。
↑ 長い人生で情熱を注ぎこめるものに出会えるのはとても幸せなことだなと、
しみじみと感じました。
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