インドア女子おすすめの登山作品 vol.5

アシスタントディレクターの佐藤です。

3月からの花粉症にはじまり、4月になっても安定しない気候で、ずっと鼻セレブが手放せません。みなさま体調など崩されておりませんでしょうか。

野菜を食べること、しっかり睡眠を取ること、健康管理の大切さが身に染みますね。


さて私のネタが尽きるまで続くこの企画、今回のおすすめ登山作品は邦画です。

10代の頃に母に連れられて観たのですが今思うとシブすぎる……!



映画『劔岳 点の記』


日本地図完成のため未開の地・劔岳を命懸けで目指した測量師たちの姿を描いた日本映画。

2009年に公開され、原作小説の著者は映画『八甲田山』の原作も書いている新田次郎氏。

浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮崎あおいら、豪華俳優陣が出演し、いまでも評価され続けている登山映画です。



あらすじを拝借すると、

明治時代末、陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎は、地図上で空白となっている劔岳の登頂と測量の命令を受け、仲間と共に劔岳に挑む。しかし、そこには雪崩や暴風雨など想像を絶する困難が待ち構えていた……。


舞台となる剱岳は北アルプスにある標高2,999mの岩峰。

日本三大雪渓のひとつである剱沢雪渓と切り立つ岩肌の様子から「岩と雪の殿堂」とも呼ばれています。日本百名山の中でも屈指の難易度として知られており、鎖場や危険箇所の多い上級者向けの山です。



岳の雪溪。そもそも雪渓とは高山の谷の雪が解けずに一年中残っている場所のこと



登山は知識が一番の装備


今もどんどん便利な登山装備が開発され、登山のハードルが下がっていることは良いことですが、山をまず理解するということが、それ以上に大切な装備だとこの映画でしっかり描かれています。


私が学生の頃、とある山へ登ろうとして、途中ホワイトアウトして登頂できずに下山したことがありました。その次の日に出会った地元のおじいさんが長靴と手作りリュック(ほとんどただの袋)、犬を連れて同じ山へ入っていくのを見て、山を知っている人は装備をガチガチに固めなくても登れちゃうんだなと思ったものです。


映画自体は約140分と少し長め、そして黙々と作業するシーンが多かったり、ベタなクラシック音楽が随所に使われていたり、眠いときに観たらよく眠れそうな映画ですが、細部にわたる丁寧な描写やこだわりの撮影シーンを贅沢に楽しめるとも言えます。

測量部、ガイドたち、山岳会のそれぞれの山に登る意味や想い、今の日本地図を完成させてくれた人々の努力など、見どころも多くありますので、興味があればぜひ観てみてください。


雨のシーンが多いので、雨の日に見るのがおすすめです(笑)。

次は少し趣向を変えた作品を紹介しようかなと思います。それでは。


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