エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebデザイナーになるまで Vol.07 Webのあるある言いたい~
Webデザイナー/ディレクターのヤスハラタカユキです。
不定期にお届けしている「エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebデザイナーになるまで」7回目です。
今回は元エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebディレクションし始めて直面したWebのあるあるを言いたい~。
早く言いたい、あるある言うよ~。
1.お客さんの方が詳しい
お仕事ですから当然クライアントと打ち合わせすることになります。
しかしジョブチェンジ直後の私は、紙はベテランでもWebはペーペーみたいなもの。
デザインの話はなんとかできるけど、技術的な話になるとクライアントが何を言ってるのかさっぱり分からず……。
フムフムと分かったふりをしてMacbookに出てきた単語を入力しまくり、
「細かいことは後ほどご連絡いたします~!」とだけ告げて、会社に戻ってから検索しまくりました。
これはマジ鍛えられました。
あ、今はもう大丈夫ですよ!!!
2.いやそれは修正じゃない、仕様変更だ!
本当にきちんと仕事を進めるのであれば、仕様やデザインにOKをいただいたあとは一切修正をせず、コーディング、テスト、リリースといきたいところです。
ですがそんなに上手くいかないことが多々あります。
すみませんこの写真無しにしたいです!
ここの文章変更で!
このボタンをもうちょっと目立たせたいです!
それは仕方ない、人間だもの。でもこういうこともごく稀にあります。
すみません、やっぱりIE(IEとは某マイクロソなんとか社がかつてOSに標準装備してた諸悪の元凶ブラウザ)でもちゃんと見られるようにしてください!
いやそれは仕様の話なので修正じゃない、仕様変更だって。
コーダーに発注してからもう1週間経つやん……。結局私がコーダーに謝ることになります。
3.外部サービスの仕様変更でワケわからんことになる
Webサイトって自分たちで作ったものだけで完結することってほとんどなくて、なんらかの外部サービスを組み込んであることがほとんどです。
地図の埋め込みとか動画の埋め込みとか、よく見かけますよね。
あの組み込んだ中身をサービス提供元が勝手に変更することが多々あります。まあ使わせてもらってる側なので、それに文句言っても仕方ない。
ですが突然問題が起きたりするのです。
例えばお堅い系会社のサイトにお堅い動画を組み込んでいたときのことです。
普通は動画見終わると、この動画もオススメっていうリンクが出てきますよね?
お堅い会社なのでアレが出ないように設定して埋め込んでいたのですが、ある日その設定が効かないように仕様変更されました。
そしてお堅い動画を見終わった後、割と本気でマズい感じのオススメ動画が表示されるようになり……。
4.キャッシュクリアをお願いします!
コーディングにちょっとした修正をすることはあると最初に書きましたが、これを直した後にクライアントに連絡をすると割と
「直ってないみたいなんです」
と言われることがあります。
PCにはキャッシュというものがあり、画像やレイアウト情報なんかをPC上に記憶しておき、2回目以降の読み込みを早くしています。
これを消さないと画像やレイアウトの修正がお客さんのPCでは直っていない状態に見えます。
そしてキャッシュの説明をして、お客さんの使用ブラウザのキャッシュの消し方をメールするまでがセットになっております。
5.リニューアルサイトの元サイトの課題を伝えるときにちょっと怒られる
現行サイトの問題点を洗い出し、それを解決するための方法を提示するということがWebディレクションの大きな役目です。
問題点をクライアントに伝える際にちょっと不快にさせてしまうことがあります。
時にはかなり首を傾げる謎のサイトもあり、その謎構造や謎に推されてる部分を問題点として挙げると
「それは私が当時こういう思い入れがあって作ったんですけどねぇぇ」
というちょっと恐~いレスポンスが帰ってくることも……。
でもだってその思い入れ分かりにくいんだよ~とは言えないので、オブラートを100枚重ねして遠回しに伝えることになります。
6.夜うなされる(笑)
Web制作に限りませんが、お仕事をご依頼いただくときはまずヒアリングさせていただき、この内容ではこうなるいくらかかるという説明をしたあとに実際の作業に入りますよね。
しかしその作業が進む中、当初要件よりも難易度の高い作業にどんどん発展していってしまうことがあります。
ヒアリング時に担当さんもわかっていなかった細かい指示が各所から飛んできて、最終的に全部スルーパスになるというパターンです。
これは仕方ない部分もあるので、できる範囲で対応していくしかないのですが、もう明らかにいやそれ無理!という状態にまでいってしまうことが稀にあります。
そうなるともう何もかも分からないままひたすらGoogle先生を頼りに突き進んでいくことになり、そしてある夜に機能を実装したが一生動かないという夢を見て、
「なんで動かないんだっっ!!!!!」
と叫びながら目を覚ますことになるのです。
幸い動かなかったことはないのですが、白髪が増えた気がします……。
7.長く存在してるサイトはカオス
長い期間存在しているサイトは、それだけ何度も手が入っているということです。
改修に次ぐ改修、それをさらに改修して公開しているサイトを途中からお手伝いするというご依頼がたまにあります。
まずソースはどうなってるんだろうと見てみると、もう迷宮のように入り組んでいてどうなってるのかさっぱり分からない!
どこを弄るとどこが変わるのか予測もつかない状態のサイトは、なるべく修正箇所が他に影響を与えないで済むように新しい記述を加えることになり、さらなる迷宮化に突き進んでいくことになるのです。
規模は違うけど、みずほ銀行のシステムもきっとそうなってる。
8.支給されたテキストに謎の記号が入ってて詰む
機種依存文字なんかはある程度予測がつきます。
Windowsの①はMacでは(日)と表示されますが、これはMacユーザーなら知ってて当然の超基礎的な文字化けです。
しかし完璧に分からない謎現象が起きることがあります。
私はこれをL SEP問題と呼んでいます。
L SEPとはMacのあらゆる環境で見えない、WindowsのEDGEでも見えない、しかしWindowsのChromeだけで表示される謎記号です。
多分wordかなんかでテキスト作成したときに入る改行記号なのですが、Macではどうやっても見えないのでWindowsで実機確認して一つ一つ消すという地味作業をするハメに……。
10個あるある言いたい~と思ったんだけど、なんだか長くなってきたので末広がりな8個でおしまいとします。
読者の方にとって、あるあるこれ〜っていうのはありましたでしょうか?
きっと私こんなあるある言いたい~!あんなあるある言いたい~!という人がたくさんいると思います。
こっそり教えてくれたらネタとしてストックしていつか公開しますね。
それではまた~。
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