エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebデザイナーになるまで Vol.06 元エディトリアル・グラフィックデザイナーが考えるWebディレクションとは?
あけましておめでとうございます。
Webデザイナー/ディレクターのヤスハラタカユキです。
不定期にお届けしている「エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebデザイナーになるまで」6回目です。
今回は元エディトリアル・グラフィックデザイナーが考えるWebディレクションについてです。
目次
- Webディレクターの役割、必要なスキルとは?
- スキルアップする方法は?
- 元エディトリアル・グラフィックデザイナーだからやはりデザインが武器だった
- まとめ
Webディレクターの役割、必要なスキルとは?
端的にいえばカスタマーの課題を解決するWebサイトの制作と運用の責任者です。
企画立案
進行管理
予算管理運用
この4つを総合的に管理する役割と言えます。
役割の範囲が広いため、多くのスキルが必要とされる立場になります。
ザッと書き出すと
円滑な進行をするためのコミュニケーション力
課題を解決するためのヒアリング力
フロントエンド、バックエンドのプログラミングの知識デザイン知識
企画立案能力
企画書を書くための文章力、構成力
マーケティングの知識
などといったところでしょう。
スキルアップする方法は?
20年近く紙媒体のデザインをしていた私ですが、Webデザイナーにコンバートするにあたりいろいろなことを覚える必要がありました。
最低限必要なデザインツール、プログラミングの知識などに加え、CMS(Contents Management System)についても必要に駆られ勉強をしました。
しかし道半ばで、以前書いたとおりその筋のプロには敵わないということに気づきました。
ファミコン世代では、生まれたときからインターネットがある世代とはデジタルに対する親和性が違うのです。
そんなファミコン世代の私ができることはなんだろうかと考えたところ、紙媒体のADをしていたときのように
そんなファミコン世代の私ができることはなんだろうかと考えた時、紙媒体のADをしていたときのように
カスタマーの課題、想いを汲み取りデザインで解決すること
という結論にたどり着きました。
やはり私の得意分野はデザインなのですから、他のことは完璧にできるようにならなくてもいいと割り切って考えました。
コーダー・プログラマーと話をするとき、それからもちろんお客様と話をするときにきちんと話をするための最低限の知識なら、ネット上にも本屋にも準備されています。
基礎だけなら特別な能力がなくても覚えることができるような内容ではあります。
拒否反応を持たず、触りだけでも分かろうとする意識がむしろ大事です。
分からない場合はその都度調べていくことで解決できますし、それでも分からないことはその筋のプロに依頼をすればいい。
全部できるパーフェクトな人間にはならなくていいと悟りました。
それならばなんとかなる。
そうやって実際に仕事を動かし、実践に学ぶことで必要なスキルを習得していきました。
自分が得意なスキルは何だ?
多くの知識やスキルが必要になるWebディレクションですが、その中で自分が得意なスキルは何だろうか?と考えました。
結局、エディトリアル・グラフィックデザイナーからのコンバートであれば上に書いた
多くのスキルの内の「デザイン知識」が武器になるのが当然でした。
Webの世界に先に足を掛けてからデザインのスキルを得たのではなく、元々デザイナーなので当たり前といえばそれまでなのですが。
しかし紙媒体のデザイナーだって当然にお客様の抱えてる課題を聞き出し、それを解決するためのビジュアル的な方法を考えます。
ADの立場であればデザインスタッフとコミュニケーションを取って進行を管理するし、時には企画を立案し企画書も書きます。
実はWebディレクターと同じようなことをしているのです。
あとほんの少しのWeb制作に必要な知識を覚える意識さえあれば、個人的にはデザイナーは”デザインスペシャリスト”なWebディレクターになることができると思っています。
逆にデザインのセンスやメソッド(知識ではない)を持たないWebのディレクターとは違う働きができるのではないでしょうか。
まとめ
今回は一般的なWebディレクションの説明ではなく、元エディトリアル・グラフィックデザイナーが考えるWebディレクションについて考えてみました。
多くのスキルが必要なWebディレクションですが、紙媒体のディレクションをするときに必要なスキルと共通する部分も多いと思います。
足りない部分を少し覚えようという意識を持ち学ぶことで十分アジャストできるのではないでしょうか。
分からないことはとにかく調べる、その筋の専門家にアドバイスを請うなどの方法を取ることも大事です。
それではまた~。
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