ICHIHARA ART x MIX 2020+に行ってみた

デザイナーのタジです。

先週の日曜日、房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+に行ってきました。

いちはらアート×ミックスは、小湊鉄道を軸とした周辺エリアで現在開催されているアート祭です。小湊鉄道の各駅の構内にも作品が展示されている他、その周辺の商店街・美術館・廃校になった小学校などでも観ることができます。

調べてみて知ったのですが、2014年、2017年にも開催されていたのですね。「2020年+」となっているのは、本来なら昨年開催されるはずだったのが、コロナの影響で1年延期されたから。時期も春開催だったのが、2回の延期を経てようやく11月も半ばから開催できたようです。

展示は現代アートがメインで、観る人によって様々な解釈ができるものが多く、楽しみ方はいろいろ。

きっと子どもでも楽しめるはず、ということでわが家の子ども4人を連れて行ってきました。


(小湊鉄道はJR五井駅から接続しています)


私がペーパードライバーなので移動手段は電車限定。(旦那は用事で行けず)

小湊鉄道は1時間に1本あるかどうかの路線。このアート×ミックスの期間は無料周遊バスも運行されていますが、それも本数が少ないです。

自分で周り方を調べたり考えたりするのは難しかったので、公式ホームページ推奨の電車+無料周遊バスでまわれるモデルコースで行くことにしました。

小湊鉄道の始発が出ている五井駅からスタートです。


五井駅

スタートから、私、時間を間違えて、なんと予定の1時間前に到着しました……。

でも、むしろ正解でした。子どもを4人連れているので、トイレやエレベーター、何より初めて降りた駅でアート×ミックスをまわるためのパスポートを販売しているインフォメーションセンターを探すのに思いのほか時間がかかり、時間が余るどころかちょうど良かったです。

9時からのインフォメーションセンターも、早めに開けてくれたため、一番にまわり始めることができました。そのおかげで、スタッフの方が丁寧に作品の説明をしてくださいました。

アート作品は何の知識もないままパッと観ていろいろなインスピレーションを得られる体験も素敵ですが、作り手の気持ちや背景を聞いてから観ると、また格別な印象が受けられます。今回は1つの作品の説明しか聞けなかったのですが、こういうアートイベントは1日で回りきるよりも、何日もかけてゆっくり観ると何倍も楽しめるんだろうなぁと思いました。

(小湊鉄道五井機関区にある作品。機関車好きの子どもたちは大喜び)

(とてもゆっくり観られそうにないので、ガイドブックを買いました)


五井駅~上総牛久駅

駅にはそれぞれ様々なアート作品があり、その一部は電車の中からでも観ることができます。子どもたちは駅に止まるたびに作品を発見しては大はしゃぎしていました。

(スーツケースを持ってどこに行こうとしているのでしょうか)

(次の駅にはロケットが!)


上総牛久駅~旧平三小学校

上総牛久駅からは無料周遊バスに乗り換えです。日曜日のせいか、バスは満員でした。(みんなモデルコースでまわっているんですかね)

途中、上総川間駅やドラマや映画のロケで何度も使われている上総鶴舞駅を通るので、バス空いていれば窓から駅付近の作品も見られたと思いますが、私は見られず……。

30分ほど揺られると旧平三小学校に着きました。廃校になった小学校の中で沢山の作品を展示しています。

モデルコースでは60分で作品鑑賞とランチとなっています。子ども4人にご飯を食べさせるのにすごい時間がかかり、作品鑑賞の時間が少なくなってしまい残念でした。10分くらいでおにぎりを口に放り込んで、残りの時間めいっぱい鑑賞するのが正解だった気がします。素敵な作品が沢山あったのでもっとゆっくり観たかった!

(沢山吊り下がっている家の中にひとつ、たばこの看板が!)

(理科室には不思議な物体が!)


旧平三小学校~市原湖畔美術館

無料周遊バスで次は美術館へ。建物の内外に常設も含めた展示がされていました。

現代アートというのはやはり子どもには難解なのでしょうか。「これ、どーなってるの!?」と何度聞かれたことか(笑)。ちなみに私は「どうなっていると思う?」と逆に聞いて、例え作家の意図を知っていても最初から答えを言わないようにしています。子どもの発想は柔軟なので、意外な見え方を教えてくれることがあります。

(作品名「Heigh-Ho」は肺胞をイメージした作品だそうですが、さて子どもは何をイメージした?)


市原湖畔美術館~月崎駅

また無料周遊バスに乗ります。さっきとルートが違うので小型のバスになり、超満員でした。かなり曲がりくねった山道で、超満員の重たいバスを運転する運転手さんはすごいと思います。(長男はバス酔いして泣いてた)到着した月崎駅では苔むした家の作品が。

(詰所小屋として以前使われていた建物を2014年のアート×ミックスの時にアート作品にしたそう)


月崎駅~上総牛久駅

月崎駅から電車に乗ると、途中窓の外に鳥居が。「トトロが出てくる神社だー!」と子どもたちは大興奮。アート×ミックスとは全然関係ないけど、旅の途中のこうした発見は楽しいですよね。

(鳥居をくぐった先はどうなっているのでしょう??)


上総牛久駅~牛久商店街

人が沢山いたので写真は撮れませんでしたが、上総牛久駅には「里山トイレ」という作品がありました。いちはらアート×ミックスは「トイレ」を題材にした作品が他にもいくつかあって、建物自体は作品になっていますが、中は普通にトイレとして使用できます。アート×ミックスが終わってもそのまま使えるのはいいですね。

(洋品店を題材とした作品の一部。壁紙から昭和の香りがします)


上総牛久駅~五井駅

あっという間に帰路に着く時間になりました。もっと観たかったー!でも沢山のアートに触れられて、とても充実した1日になりました。「あの作品がどうだった」と話しながら帰る時間も楽しいひと時です。

いちはらアート×ミックスは12月26日まで。あと少しですがまだ開催してますので、今週末に時間のある方は行ってみてはいかがでしょうか。東京駅から五井駅までは1時間強。普段は見られない個性的なアートに囲まれて、ちょっとした小旅行を楽しめますよ。


房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+ 公式ホームページ

https://ichihara-artmix.jp


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