大国魂神社で熊手を買おう!
デザイナーのimaiです。
先月、酉の市にいってきたので今回はその話を。
「酉の市」とは、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥にちなむ寺社で行われる年中行事です。関東地方を中心とする祭りで、境内に並んだ露店で商売繁盛を祈願して熊手を購入し、お店の人に威勢よく手締めしてもらう風景は、年末を感じさせる風物詩ですね。今年は11月の9日と21日の2回執り行われました。
↑大小さまざまなサイズの熊手が並んでいます。大きいものは数十万円(!)もするとか
子どもの頃、何も分からずに親に連れ出され夏のお祭りとはちょっと違った雰囲気だったのを覚えています。そして気がつけばいつの間にか自ら足を運ぶようになっていました。不思議なものです。
今年訪れたのは府中にある「大国魂神社」。久しぶりに境内に一歩足を踏み入れると、とても清々しい空気に包まれていました。
↑コロナでなければ左右の通り一杯に露天が並んでいるのですが…今はご覧の通り
↑本殿を守る狛犬。苔むした佇まいは重厚さを漂わせながらもどこかユーモラスで可愛いのです
昨年はコロナ禍まっただ中だったこともあり露天はガラガラ、屋台も無し、人もまばらとまったく祭りの体を成さない状態だったのですが、今年は屋台こそ出ていなかったものの人の往来は多く手締めの声も元気に響いていました。
↑例年に比べ、皆さん手を合わせて祈りを捧げる時間が長いように感じました。
本殿の横には「人形(ひとがた)流し」があります。これは人の形に切り抜かれた紙に自分の名前を書いて身体の気になる部分に息を吹きかけ小川に流して息災を願うというものです。おみくじと並んで人気のあるアトラクションですね。
↑ここに人形を流します。年々、訪れる度に身体の気になる部分が増えていくことの方が気になったり…
↑大国魂神社境内にある酉の市発祥の「大鷲神社」にもお参りします。良いことあります様に…
前述した通り熊手購入の目的は「商売繁盛」です。これだけ賑わいを見せるという事は、裏を返せばコロナの影響でお店など経営している人は「来年こそ日常が戻りますように」と切なる願いを込めて訪れているのでしょう。私も1日も早くマスク無しで人の笑顔に会える日が帰ってくるよう手を合わせつつ購入した熊手を携えて神社をあとにしたのでした。
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