エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebデザイナーになるまで Vol.05 SEOって何?
Webデザイナー/ディレクターのヤスハラタカユキです。
不定期にお届けしている「エディトリアル・グラフィックデザイナーがWebデザイナーになるまで」5回目です。
今回は紙のデザインには絶対に出てこない考え方、SEOについてです。
目次
- SEOってそもそも何なの?
- SEOはどうやるの?
- 記事タイトルの決め方は?
- 結果はどうなった?
SEOってそもそも何なの?
紙のデザインって視覚や体験をデザインすることはできるけど、それはあくまでビジュアルであって文章ではないですよね。
だけどWebのデザインはコンピューター上のHTMLという文章、言語でWebサイトとして表現されます。
HTMLというのはHyper Text Markup Languageの略称です。
ざっくり説明すると、文章と文章をつなげ、視覚構造、文章構造を記述する言語ということになり、Webサイトは基本的にこの仕組みで作られています。
つまり、Webサイトというものは見た目はビジュアル的ですが中身は文章と言っていいかと思います。
そして、文章というものは検索することができますよね?
辞書を引くように、誰もが検索エンジンを使ってWebサイトを検索しています。
ということは検索で表示されやすいようにWebサイトの構造を調整してあげたほうが、よりたくさんの人の目に届くようになります。
その対策のことをSEOと呼んでいます。
SEOというのはSearch Engine Optimizationの略称で、日本語にすると検索エンジン最適化になります。
SEOはどうやるの
私はSEO対策=Google先生に気に入られるための対策と考えていますが、Google先生は特定の生徒を贔屓しません。
先生が重要視している言葉、サイト構造やルックスはなどは、こっちが勝手に「コレは気に入るだろう」と考えてやる以外に方法がありません。
Google先生は絶対にその中身を教えてくれないのです。
実は私が過去に書いた記事に実験的にSEOを意識した文章を盛り込んだものがあります。
それがこちらの「カラテモンキーで自転車通勤してみた」です。
この記事は特定のキーワードでGoogleの検索1位を取ろうと思って書きました。
具体的にはマスを狙わずニッチを取りにいったということになります。
重要視したのは
- 具体的な商品名+シチュエーションのキーワードをタイトルに入れる
- 記事の内容に有用性をもたせる
- 引用を入れて記事の信頼感をあげる
- 写真を入れて読みやすくする
の5点です。
重要視したといっても、これをやったらGoogle先生が気に入ってくれるという保証があるわけでもなく試してみたに過ぎません。
しかし日々Googleで検索することで、この5点は大事だろうという推測を立てました。。
記事タイトルの決め方は?
記事タイトルを決めるにあたり考えたことは、「自転車 通勤」や「自転車通勤」というキーワードでは検索上位には表示されないだろうということでした。
「自転車 通勤」や「自転車通勤」は検索のボリュームが大きすぎて、すでに存在するサイトには勝つことはできないだろうと判断し、具体的な商品名を加えることにしました。
私の自転車はSurlyのKARATE MONKEYなのでそれを加えましたが、スマホではカナで検索する人のほうが多いのでカナにして「カラテモンキーで自転車通勤してみた」とし、無料で検索ボリュームを調べることができるサイトなどでも調べてみて、超ニッチな検索ボリュームではありますが試しにこれでやってみることにしました。
他の施策は?
おそらくGoogle先生は記事中のキーワードも重視しているだろうと推測し、欧文の商品名も入れておきました。
また一時期多かったキュレーションサイトが検索結果からどんどんと落ちていったこと事実を踏まえ、先生は記事の有用性を何らかの方法で判断していると推測し、いい点悪い点や実際の体験を書くことで記事自体にしっかりと意味をもたせました。
また記事内にブランドサイトの引用とリンクをいれることで、記事の信頼性を上げるようにしています。
あとは文字だらけにならないように適度な長さにし、写真を入れて読みやすくすることに注意しています。
結果はどうなった?
掲載から1ヶ月ほどは「カラテモンキー 通勤」で検索しても10ページ以内に入るかどうかという結果でした。
しかし、ちょっとしたチューニングをすることで2ヶ月目には1ページめに入り、それ以降は殆ど検索結果1位で表示されるようになりました。
この記事で1ヶ月平均200~300PVがありましたが、時期的に今はちょっと落ち込んでいます。
おそらく入社時期の4月前後にまたアクセスが増えることでしょう。
またこの記事に付随して「カラテモンキー」だけでも自転車屋さんのサイトに割り込んで検索上位に上がってくるようになりました。
もちろんこれは実験ですので、本サイトのPV数アップや最終的なコンバージョンを達成するためのSEO対策にはなっていませんが、一応狙い通りの結果を得る事はできました。
しかしながら私はSEOのプロフェッショナルではありませんし、またSEO対策には経験の蓄積と知識が必要になります。
弊社にはご協力いただいているSEO対策のプロがいますので、サイト運用のご相談がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
今回は紙のデザインにはまったくない要素であるSEOについて簡単に説明しました。
Webデザインと大きく関係することではないかもしれませんが、概要を知っておくことで例えばSEOで重要である記事のタイトルを画像にするようなデザインをしてしまう自体は避けられますし、UXとSEOは密接に関係しているとも言われています。
SEO自体はそれだけで一つの職業として成り立つかなり奥が深いことでもありますので、イメージだけでもつかめていたら嬉しいです
それではまた~。
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