Pの戯言世に憚る

とかく話題のPhotoshop ver.23



こんにちは、毎年冬を迎えるとお肌も心もカッサカサ。プロデューサーの古津です。


今回は先日の発表以来とかく“スゴい”と話題のPhotoshop ver.23についてです。

僕らの日々の業務においてなくてはならない存在のAdobe製品ですが、その中でもとりわけ「スキルを身に付ければ+αの価値がある」としてお馴染みのPhotoshop。(ホントか?)早速業務の助けになりそうな機能を試してみました。


・「選択とマスク」の機能向上

・「オブジェクト選択ツール」の機能向上

・「スーパー解像度」

・「ニューラルフィルター」の劇的進化


すごくザッとですが僕ら界隈では上記の4つの機能向上が特に話題になっていますので今回は「スーパー解像度」と機能が向上した「選択とマスク」を試してみます。



【スーパー解像度】

簡単にいうとボケたりジャギったりすることもなく、写真の解像度を約4倍(!)までアップしてくれる機能です。

上が元画像で下が適用後の画像です。同じ表示倍率ですがご覧のようなサイズの差が生まれていますね。

そしてとても綺麗!これなら1発変換で今まで幾度となく困らせられてきた『再撮不可のメーカー提供極小サイズクソ画像』でも低レゾを気にしつつ、縮こまってデザイン制作する必要が無くなります。 こりゃ便利!



【選択とマスクの機能向上】

続いてはこちら。所謂“切り抜き”作業ですね。こちらは何も今に始まったことではなく、近年の飛躍的な機能向上には目を見張るものがあります。

単純な造形のブツ撮りであればパスをきってチャチャっと済ませてしまいますが、人物の特に髪の毛の切り抜きはそうはいきません。


元画像をチクチクと選択し、コピーし、マスクをかけ、ブラシでエッジをぼかしetc.

何段階も工程を踏んでようやく納得のいく仕上がりになったものですが…今やほぼワンクリックですよ。



ただ、まぁまだまだ全てを完璧にこなしてくれるハズもなく相変わらず上記の◯囲みの箇所のように所々背景が残ってしまいます。


この辺は仕方がないです、なんせワンクリックですから。

これまで踏んできた工程の何十分の一の工程でここまでやれている訳でこれは本当に脅威の進化です。


余談ですが、かつて人物切り抜き100枚1万円という驚異的な値段でサービスを提供してくれていたグウェンくんは今なにを思うのでしょうか…。

…俺たち、もう自分たちで出来ちゃうんだよグウェンくん…。

これもある意味「AIに職を奪われる」事象の1つですよね。。。

絶対的に必要だけど…自分の首も絞めかねない…そんな存在…Adobe。



さて…話を戻します。次は


【髪の毛を調整】機能をお試し

直近のバージョンでも既に飛躍的な機能向上を見せている【選択とマスク】ですが、今バージョンから【髪の毛を調整】をいう機能も実装されましたのでこちらも試しましたが…



ワンクリックでは上記②のように予測を誤って首筋の情報も取り除いてしまいました。

ただ①と比べると髪の毛のエッジをより詳細に背景を取り除いていることが確認できます。ということで上記③のように少しだけ選択ミスを補ってあげると…


あら、良いですねぇー。この仕上がり!①と②を比較すると髪の毛のエッジがしっかりと立っており背景とも自然に馴染んでいますね。

いかに新機能「髪の毛を調整」が優秀なのかが分かると思います。

まったく…恐ろしいですね。


あの頃、30分かけていたことが1分で。あの頃、無理だと言ったことが標準装備をワンクリックで解決できる。

テクノロジーは確実に進化しており、表現方法の幅も“デザイナーが出来ること”も今後益々広がりそう。そんな風に感じた今回のバージョンアップでした。


ということで今回はPhotoshop ver.23 新機能の優秀さをレビューしてみました。

「写真のサイズ変換位にしか使わない」という方こそ、是非お試しください。

確実に“色々広がる”と思います。 それではまた。



manimani Media

変わるデザイン。変わらないデザイン グラフィック/エディトリアル/企画・編集/Web/動画...各種メディアにトータルクリエイティブを展開するデザイン会社の日常。

0コメント

  • 1000 / 1000