Adobe Captureで手書き文字やイラストを素早くデータ化する方法
Adobe Captureとは?
編集長のSSUZUKIでございます。
みなさん、突然ですが多くのデザイナーが業務でお世話になっているAdobeから出ているスマホアプリ「AdobeCapture」をご存知でしょうか?
正直、僕が使い始めたのはごく最近。書体名のわからないデータを元に「これと同じような書体でロゴを制作して欲しいと」依頼があり、
より早く確実に該当する書体を見つける方法はないかと考えたところ、そーいえば、スマホのカメラで撮影して似た書体を探してくれるアプリがあったな~と「AdobeCapture」を思い出したのでした。
「Adobe Capture CC」は、Adobeが配布しているiPhone・iPad・ Android端末用のアプリです。
AdobeCCのアカウントがあれば無料で利用することが可能なものですが、ただの書体判定アプリと思いきや、とんでもない実力を秘めた便利アプリでした。
AdobeCaptureができること
1 マテリアル:スマホの写真から3DのPBRマテリアル生成
2 文字:この書体はなんだ? 書体判定
3 シェイプ:スマホの写真からアナログの絵、写真やロゴを、ベクターアートへ
4 カラー:スマホの写真からカラーテーマ作成
5 LOOK:スマホカメラで読み込んだ画面の色味を既存の写真に反映できる
6 パターン:スマホの写真からシームレスパターン・ベクターパターンを作成
7 ブラシ:スマホの写真からデジタルブラシ作成
「Adobe Capture CC」の最初の使用目的だった2の書体判定機能、実はちょっと僕的に微妙でして、取り込み環境により全然違う書体を提案されたり、
そもそも提案してくれる書体がAdobe Fontのみだったり日本語に弱かったりして使用の場が限られます。
めちゃくちゃ便利機能“シェイプ”
今回は何気に多機能な「Adobe Capture CC」の中で、特にデザイナーの僕が便利だと思ったシェイプ機能を紹介します。
シェイプ機能は、手書きの文字やイラスト、はたまた写真までスマホで対象物を撮影するだけであっという間にベクター素材に変換してくる、とんでもなく便利な機能なのです!
今まで手書き文字をデータ化するときは「撮影・スキャン→画像をIllustratorに読み込み→ライブトレース機能でベクターデータ化やPhotoshopで2階調にしてTiffで保存」という
手順が必要だったところを一気に省略。しかも作った素材はccライブラリに保存されるので、すぐにIllustratorなどで使用でき、とっても時短になります。
Top画はこのシェイプ機能で素材をつくりデザインしました。
使用方法はとてもかんたん、スマホのカメラで対象物を撮影するだけです。そして、その写真を調整していきます。
1.スライダーで自分がイメージする見え方に調整。
2.明るさやコントラスト、フィルターなどもかけられます。
3.いらない線や加筆したい部分も調整可能。自分の場合は画面の小さなスマホではやりにくく感じたのでイラレ上で修正しました。
すぐにイラレのccライブラリに反映されます。
レイアウトする際に「Adobe」と「Capture」の間が開き過ぎていると感じ、
ツメたりそのほかバランスをとるため手書きの良さがなくならない程度に調整。
背景に敷いている画像もシェイプ機能を使用。
今回のデザインではモノクロを使用しましたが、この通りカラーでも可(フィルターもかけられます)
下の画像がアウトライン表示した状態です。この画像で分かりますようにベクター化されています。これが一瞬でできるなんて驚異的です!!
いかがだったでしょうか?
まだ使用したことのないデザイナーの方がいたら是非使ってみてください、素材作りがものすごく楽になりますよ。
デザイナー以外の方もあれこれ遊ぶ感覚で触ってもたのしいアプリですので是非!
今回紹介しなかった、パターンやブラシも良い機能なので、いろいろとお試しください!それでは!!
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