自転車カスタマイズのススメ―KARATE MONKEYをセルフカスタム―


Webデザイナー/ディレクターのヤスハラタカユキです。

1年ほど前、自転車通勤どうです?という記事を書きました。

それから時が経ち弊社もコロナ禍にやられまくり、社員は基本リモートワークになり、ついでに事務所があるビルも取り壊しのため、移転を余儀なくされました

正直、自転車通勤どころの騒ぎではなかった。

とはいえ、リモートワークの引きこもり生活のなか運動不足は深刻なわけで、毎日ちょっとだけでも自転車漕ごうということで、日々小一時間ペダルをくるくると回し続けていたのでした。

愛車のカラテモンキーさん(以下KM)も、乗りやすさや遊びやすさのさらなるアップを目指しカスタマイズが進みましたので、BIKE TAKAYUKI BIKEという連載タイトルの原点に戻り、需要を無視して無理やりご紹介。

チャリオタの専門用語多めですが許してちょ。

分からないことははググり推奨です。


カスタムのテーマは「え?オシャレバイクのカラテモンキーをガチのマウンテンバイクっぽくするなんて、わかってないな」です。

ゆる〜いKMに今どきの新しいパーツを付けたアンバランスさを狙ってます。


壱ノ型、クランクセット


KMは完成車で購入したのですが、170cmの私が乗るフレームサイズに対してクランクアームの長さは175mmと少し長いものが付いており、足の長さが合いませんでした。

適正な長さは諸説あるけど、私の場合167.5~170mmがちょうどよいということでクランクセットを交換。チェーンリングは30Tから32Tにして少しだけギア比を重くしました。



交換したのはアメリカのSRAM製のGX EAGLEクランクです。

謎の中国通販にて購入。これにより少し感じていた膝の痛みが解消されました。


弐ノ型、サドルとシートポスト


完成車にはアメリカのWTB社のBOLTというサドルが付いていました。幅が142mmあり私のお尻の幅に合わずどうにも漕ぎにくく、SDG RADAR MTNというサドルに変更。

幅が狭目でサドル上面もフラットなので、疲れてきた時にポジションの前後位置を調整しやすく最高に調子がいい。



シートポストは近年のマウンテンバイクには必需品といわれるドロッパーシートポストを投入しました。

ドロッパーシートポストはハンドルに付いたレバーを押すとサドルの高さを換えられるという便利アイテム。

サドルを低くすると身体の自由度が上がり、バイクコントロールがしやすくなるので、オフロード走行には必須です。

台湾のメーカーの社長がオフィスの椅子の高さを変える機構を見て思いついたとのこと。

マジ天才。

ドロッパーはなかなか高額なパーツで、普通に購入すると安い自転車がもう一台買えちゃうような値段がするので、ヤフオクで安いものを探して8000円でゲット。

取付け工賃もケチるため、自力でインストール。オフロードではもちろん、街乗りでの信号待ち時に大活躍です。


参ノ型、油圧ディスクブレーキ


元々付いていた台湾のテクトロ社の油圧ブレーキに問題があったわけではなく、そのままでも良かったのですが、山を下る時にレバーを握り込んだ奥にあるちょっとしたコントロール性が不満だったので、コントロール性に定評があるドイツのMAGURA製ブレーキセットに変更しました。

KMはガチの下り系自転車ではないので、街乗りとトレイルライドにちょうど良さげでお値段もお手頃なMT TRAIL SPORTSを購入。

もちろん(?)日本で購入し、取付けるとこれまた安い自転車買えちゃうくらいのお金がかかるので、イギリスの怪しい通販で個人輸入し、自力でオイルラインを調整、エア抜きをしてなんとか取り付けました。



フロントは4ピストンと豪華仕様。

指一本でちょいブレーキングからフルロックまで自由自在のコントロール性にシビれる憧れるゥ!

これは本当にすごいです。


肆ノ型、ハンドル周り


マウンテンバイクというからにはちょっと飛んだり、跳ねてみたり、スライドさせてみたりということをやってみたくなるものです。

KMもサスペンションこそ無いものの立派にマウンテンバイク、どうせ乗るなら自由にバイクコントロールをして遊び倒したい。

完成車の状態はクルージング仕様というか、遊び倒すというよりはトレイルをロングツーリングするために安定感があるように70mmと長めのステム、登坂時に力が入りやすいようにライズ(ハンドルの立ち上がり高さ)もアップスイープ(ハンドルの上昇角)も控えめなローライザーバーが付いてました。

ということでグっと短い40mmの、アメリカ「THOMSON」のElite X4ステムに交換。

「THOMSON」はボーイングなどの航空機のパーツを作る部品加工会社で、創業者の娘さんのために作った自転車パーツが評判を呼び、自転車部品の製造も開始し始めました。

Elite X4は、アルミ合金で最高強度の7050超々ジュラルミンの塊をCNCマシニングセンタで一つ一つ削り出すという、贅沢な逸品。

超強度、超精度でハンドルが吸い付くようにビッタリ固定されるので安心です。

ついでにコラムスペーサーも同じブランドのものを入れときました。



ハンドルバーはアメリカのHUNTER CYCLES製のSmooth Move Barに交換。

元のハンドルのライズは20mm、これは75mmのハイライザーバーです。

バックスイープ(ハンドルの後退角)は15度とかなり大きめ。

このハンドルはちょっとばかり出自がややこしくて、設計はアメリカのHUNTER CYCLES、企画は名古屋のSymWorks、製造は日本が世界に誇るNITTOというトリプルネームのハンドルバーです。

NITTOは競輪の認定パーツを作っている会社で、競輪選手の強烈なパワーにも耐える強度と精度を誇ります。

競輪の認定をNJSといいますが、NJS認定のパーツは外国人も「Wow! NJS!」と垂涎だったりします。

HUNTERの絶妙な設計とNITTO品質でトリックがめちゃやりやすい、最高に調子がいいハンドルバーでお気に入りです。

まさにSmooth Move!

幅が780mmもあるので歩道は走れません……。



ハンドルの形状一つで乗りやすさがグッと変わるので、今の自転車にしっくりきてない人はまずハンドル交換を考えてみましょう。


伍ノ型、他もろもろ


あとはグリップとボトルケージくらい。

グリップはアメリカのODIとVANSのコラボ品でワッフルソールパターンのグリップ。

ボトルケージは色味がチタンぽくて気に入ったBlackburnのシケインケージです。



以上、1年半かけてちょこちょこ換えてったパーツでした。

全体像はどうなったかというと…


Before(2020年2月)


After(2021年7月)

差がわかりにくい…自己満足なのかっ!

完成車のままでも問題はないけど、一つずつパーツを換えていくと乗りやすさも品質もグッとアップするし愛着もひとしおです。

ここまで読んでくれた方は多少なりとも自転車に興味がある人かな?と思います。

もう乗ってる人もこれから乗りたい人も、自分に合うパーツを探してつ少しずつ改造していくのはおすすめです。

ぜひやってみましょー。

おっと、弄りに自信がない人はお店に頼みましょうね。

シロウト整備は自己責任です。

ではまた~。


manimani Media

変わるデザイン。変わらないデザイン グラフィック/エディトリアル/企画・編集/Web/動画...各種メディアにトータルクリエイティブを展開するデザイン会社の日常。

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