田中一村、ニック・フィリップ、横山裕一、ロッキン・ジェリービーン、丸岡和吾…アートTシャツのデザインの魅力
最近はNFT(非代替性トークン)に興味津々、デザイナーのiMです。およそ5ヶ月ぶりとなるTシャツと僕シリーズ、第11回目はミュージアムや展示会、アパレルブランドとのコラボ等、ついつい手がのびちゃうアートTシャツを紹介していこうと思います。
奄美に魅せられた日本のゴーギャン、画家・田中一村
1枚目はこちら。
↑『海神の首飾り/田中一村 伝説の島々から ESQUE/ポートレート-T(2018)』
奄美大島で独自の日本画を描き続けた孤高の画家、田中一村。その一村のポートレート写真がフロントにどんとプリントされた1枚。その作品、生き方には強く惹かれてしまいます。
↑『クワズイモとソテツ』(一部)
余計な装飾は一切いらないと思わせるシンプルイズベストなデザイン。ボディは最近のUnited Athle。作品も素晴らしいので是非一度ご覧になってみては。
伝説的クラブパーティー『FLOWER OF LIFE』~STUDIO VOICEのアートワークまで、グラフィックデザイナーIPPI
↑『MUD MEN マッドマン-T/is-ness(2012/AW)』
POPEYEと組んで世にルーズなパンツを流行らせた、『is-ness』。そんな『is-ness』が現在の中目黒な大人カッコいいスタイルになる前の、ド派手でどう着たらいいかわからない挑戦的なスタイル(褒め言葉です)をバシバシ提案していた時代の1枚。パプア・ニューギニアの部族をイメージしたIPPIのグラフィックを総柄でドーンとプリント。クラブパーティー『FLOWER OF LIFE』のフライヤー&『THE DANCER/井上薫』のCDジャケットは、当時なんてロマンチックで色彩豊かなんだ!と衝撃を受けました。
↑『GEVAERT-T/is-ness(2010/AW)』
同じくis-nessからもう1枚。こちらはデザイナー不明ですが、コラージュがサイコーな1枚。テーマが革命家でマルクス、スターリン、レーニン、毛沢東や、ゲバスタイルヘルメット、腕章など攻めたコレクションだった気がします。ちなみにブランドのデザイナー木下朋生さんは90-00年代パーブプレス、lowriderとやっていてめちゃくちゃ凄い方!
覆面アーティスト、ロッキン・ジェリービーン
↑『FROSTY POP-T(EROSTY POP/1998)』
こちらは言わずと知れたロウブローアーティスト、ロッキン・ジェリービーンのTシャツ。当時大阪にあったVACUUM RECORDS(ポータブルレコードプレイヤーやバス型レコードプレイヤーが有名でした!)に電話して通販した1枚。電話口でTシャツデザインを説明されたものを想像して、その中でピンときたものを注文した覚えがあります。よい時代。
↑女性の体のラインをPOPに描かせたら、この人の右に出るアーティストはいないと思います
SAL magazine、GASBOOK、SIM Magazine
↑『横山裕一 BEAMS-T』
2000年代初頭は色々なデザイン関連の本が出版されてました。その中でも好きだったのがSAL magazine、GAS BOOK、SIM Magazine。どれも様々なアーティストを取り上げる切り口が面白く虜に。こちらは迫力ある擬音とスピード感を持つ作風の横山裕一さんがBEAMS-Tから出したTシャツ。
↑個人的にこのインクの溜まりやザラつきをキチンとプリントしてるところに、「BEAMS-Tさん、わかってる!」となりました。
↑『nan/佃弘樹 BEAMS-T』
こちらはSIM Magazineでも常連だったnan/佃弘樹がBEAMS-Tから出した1枚。機械とのコラージュがフロントにズドン、ロゴも何もなしというデザインが不穏で好きです。
↑『Persepolis-T/GASBOOK(2007)』
こちらは2007年公開のフランスのアニメ映画・ペルセポリスのオフィシャルTシャツでGASBOOKが制作した1枚。ほのぼのする映画のワンシーンを黒プリントではなく、起毛?薄いベルベットのようなフロッキープリントで再現しています。
↑このあたりはずっと捨てられないですね!
アナーキック・アジャストメントのニック・フィリップ、髑髏作家・丸岡和吾xPSYCHO WORKS
↑『IMAGINARY FOUNDATION(2003)』
アナーキック・アジャストメントのデザイナーだったニック・フィリップが2003年にはじめたブランド、IMAGINARY FOUNDATION。フルグラフィックでプリントされた哲学的でサイケデリックな作品は見るだけでも満足。実はこのブランド、高騰具合が恐ろしいアナーキックと比べると割りと安値で取引されているので、今のうちに気に入ったデザインは買っておこうかなと思っています。
↑『クッキー○ンスター-T/丸岡和吾xPSYCHO WORKS/Kousuke Shimizu』
ラストは髑髏をモチーフに陶器や植木鉢の作品を作る丸岡和吾と、ポップでダークネスな作風のKousuke Shimizuがコラボした1枚。死のモチーフをバクバク食べるモンスターがかわいい!
アーティストの作品を買う行為ってなかなか躊躇してしまうところ…(それが1点モノなら尚更!)その点、Tシャツなら気軽にアートを日常生活に取り入れることができるのでオススメです。みなさんもお気に入りのアートTシャツ、探してみてはいかがでしょうか?それではまた次回。
過去のTシャツと僕シリーズはこちら!
0コメント