世界の民芸シンボルをグラフィックデザインに活かそう
Vol.02 ~インド ラリーキルト~
デザイナーのヒマラヤです。
世界に溢れる素敵な民芸品からヒントを得て、グラフィックデザインへつなげていく本企画。
某エスニック雑貨店の元店員の私が数回にわたりお届けします!
今回のテーマは「インド・ラリーキルト」です。
インド・ラリーキルトのステッチ
こちらの素敵な布、インドで作られたラリーキルトと言います。最近は日本のインテリアショップでも見かける機会が増えてきました。
ラリーキルトとは、インド、パキスタンなどの中央アジアで受け継がれてきた伝統ある民芸品で 、古布やサリーなどをパッチワークし、刺し子(ステッチ)や刺繍を施したテキスタイルです。
日常で使われていた布を幾重にも重ね、手仕事で時間をかけて生み出され親から子へ「ラリー」されてきたラリーキルト。暖かく柔らかく、一点一点異なるところがなんとも魅力的です。
色とりどりの刺繍、端に金の布テープがおしゃれですね!
ベッドカバーにできるほどの大きさのあるマルチカバー。その細部にわたるステッチは近くで見るとひと針ひと針の温かみが感じられます。色使い、ステッチのポイント使いが素敵ですね。
裏面はまた違った表情を見せてくれます。
様々な布を掛け合わせているラリーキルトは、場所によって沢山の表情を持っています。特にオモテ面とウラ面の違いが楽しいです。ステッチ、刺繍も様々な種類があり、シンボルに意味が込められているものもあるとか。
ラリーキルト×グラフィックデザイン
このデザインをグラフィックに落としめたら……と試みました。
ステッチを活かし、カラフル・ポップに仕上げてみました!
パッチワークのようなランダムさも取り入れています。
インド・ラリーキルトの刺繍
花のような刺繍が可愛いです!
こちらはラリーキルトをバッグにリメイクしたもの。一見シンプルな白地ですが、よく見るとびっしりとステッチが!花のような太陽のような刺繍も可愛らしいですね。
細やかな刺繍にパッチワーク使いがたまりません!
布の弱くなった部分に当てたであろうパッチワークも、ポイントとしてお洒落に馴染んでいるのが素敵です。長くお洒落に使い続けるなんて最高ですね!
このデザインを先ほどのグラフィックに更に加えてみました。
より楽しげな雰囲気になりましたね!トートバッグなどにプリントしてみたくなってきました。
やはり民芸品のシンボルとグラフィックデザインの相性は良さそうです!
世界中の刺繍からデザインのヒントを見つけられそうです。
「世界のかわいい刺繍」
次回はベトナムのランタンからグラフィックデザインを見つめます!
どうぞお楽しみに。
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