世界の民芸シンボルをグラフィックデザインに活かそう
Vol.01 ~タイ リス族~
デザイナーのヒマラヤです。
突然ですが、世界には今も昔もステキなデザインが溢れていますね。
特に、市場やお土産屋さんで見られるその土地特有の民芸品は、グラフィックデザインの宝庫と言えるのではないでしょうか?
世界の民芸品からヒントをもらい、普段の仕事(デザイン)へ繋げられたら-
そんなテーマで、某エスニック雑貨店の元店員の私が今回から数回にわたり、民芸シンボルを分析。さらにグラフィックデザインに昇華するところまでお届けします!
今回のテーマは「タイ・リス族」です。
タイ・リス族の重ね縫いテープ
↑こちらは、タイのリス族がつくるポーチ。テープがカラフルで可愛いですね!
タイ北部の山岳地帯には、リス族を含む多くの先住民族たちが暮らしており、各々特有のテキスタイルや民族衣装は必見の素晴らしさです。
なかでもリス族の民芸品は、何層ものカラフルなストライプや、色鮮やかな幾何学模様が特徴。それもそのはず、リス族は美意識が高く(美人コンテストも行っているそう)色彩感覚も抜群。そして最近、リス族の手工芸品としてお土産屋さんなどでよく見られるのが、ポーチ。テープ状のカラフルな布を重ね縫いした、ポップで可愛い人気の品です。
リス族のポーチ×グラフィックデザイン
このデザインをグラフィックに落としめたら……と試みました。
仕上がりは、三角、四角の組み合わせで、ポップな感じに!
さらに色のトーンを調整してみます。
だいぶ印象が変わりますね。
また、リス族の民芸品でもう一つ有名なのが、ポンポンです。
民族衣装には、1着に300~500個も付いていることも。こちらもカラフルで可愛いです。
私の働いていた民族雑貨店では、1個からバラ売りしていました。バッグや小物のリメイク用に購入する方も多かったです。
↑こちらはリス族のバッグ。カラフルなポンポンが可愛らしいです。
リス族のポンポン×グラフィックデザイン
そろそろ実際に色々なデザインに活用してみたくなってきましたので……応用編!
ポンポンのシンボル的要素を先ほどのグラフィックに加えてみます。
バナーの枠に利用してみたり。ガーランド調にも使えるかもしれませんね。
民芸品というとフォークロア、トライバルなイメージが強いかもしれませんが、智慧とインスピレーションから生まれ育ち受け継がれてきたそのデザインの可能性は無限大。
グラフィックデザインに活かさない手は無いかも!?ですね。
世界中のデザインのヒントがありそうです。
世界の民族衣装図鑑
次回はインドのカンタ刺繍のシンボルからグラフィックデザインを見つめます!
どうぞお楽しみに。
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