デザイナーの履歴書 私がどのようにしてデザイナーになったか。Vol.01
マニエラ新潟支部デザイナー/ビデオグラファーの鈴木大樹です。
今回から「デザイナーの履歴書」と題して
メタ・マニエラに所属する約20数名のデザイナーがどのようにしてデザイナーになったか、デザイナーとしてどのようなことを意識しているかなど、
デザイナーのあれこれをリレー形式で紹介していく連載をスタートします!
そして第1回目は、僭越ながらマニエラの末っ子(自称)が担当させていただきます!
今の仕事につながる原点
中学時代まで競技として取り組んでいたモーグルが原点と言えるかもしれません。
新潟県南魚沼という雪深い地域出身で物心ついた頃からスキーに親しみ、競技に取り組んでいた当時は全国大会に出場するほど本気でモーグルに取り組んでいました。その影響から僕の中学時代のスターは上村愛子さんや里谷多英さんなど世界で活躍するモーグル選手たちで、そのスターたちが表紙を飾るスキー雑誌は常にチェックしていました。
そして月日が流れ、就職活動を進める中でメタ・マニエラと出会い、弊社が僕も愛読していた「BRAVOSKI」のデザインをしていることを知りました。それまでデザインと言ったら街中に大きく貼られているポスターなどのいわゆるグラフィックデザインのイメージでしたが、弊社マニエラとの出会い、そして昔から親しんだスキーとの繋がりが、僕が雑誌のデザインを志したきっかけとなっているんだと思います。
(写真はBRVOSKI 2020 Vol.1)
デザイナーという職業を選んだ理由
実はとても安易な理由で、横文字の職業でデザイナーってかっこいいなぁと思ったことがきっかけです。
そう一言で言ってしまうととても軽く聞こえてしまうので少し補足すると、高校を卒業し特にやりたい職業などがなく、とりあえず経済学部のある大学に進学し卒業すれば、一般的な企業には就職できるだろうと東京の大学に進学しました。新潟の田舎から東京に出てきて、初めて満員電車を体験して感じたことは、毎日スーツを着て満員電車に乗って仕事をするのは嫌だという感情でした。(毎日そうやって仕事をする方々を否定するわけではないです……。)それから、私服で働くことができて通勤時刻が朝のラッシュにならない職業を調べたときに目についたのが「グラフィックデザイナー」という職業でした。
第一印象はデザイナーってかっこいいなぁ。そしてその当時趣味で写真を始め、PCを使って編集などをしていたので、その影響もあり「よし、デザイナーになる!」と安易な理由で決意し、入学した大学も1年で中退。グラフィックデザインの専門学校に再入学しデザイナーへの道へ進みました。
印象的なデザインの仕事
そのような経緯でデザイナーとして働き始め、今年で6年が経ちました。最近では徐々に自分のデザイナーとしての幅も広がってきたんじゃないかと思っています。(マニエラの先輩方には到底及びませんが。)
そんな中で一番印象に残っているのは、入社一年目にマニエラに入りたいと思ったきっかけでもある「BRAVOSKI」のデザインをやらせてもらったことです。まだレイアウト・デザインの右も左もわからない状態で、なんとか完成した自分の特集を書店で見たときは本当に感動しました。
(入社1年目でデザインさせていただいたBRVOSKIの特集の一部)
いままでに行き詰まったり、なにか壁を感じたこと
そうやって憧れの雑誌のデザインを今までやらせていただく中で、最初から最後までスムーズにいくなんてことはなく、1ページの雑誌の特集を作るのに、朝までかかって徹夜になったり、先輩AD(アートディレクター)のデザインチェックで引き直しになったり……そんなアシスタント時代を経て、今、自分でADとしてデザインするものも少しづつ増えてきました。クオリティを保ちながら1冊通してのトーンなどを決めてデザインしていくことはまだまだ難しさを感じています。
どのような職業にも言えることかもしれませんが、本当に社会人になっても日々勉強です。
(1冊通してアートディレクション・デザインさせていただいた南魚沼市移住推進フリーペーパー「雪降るまち」)
デザイナーとして日頃気にかけていること
デザイナーとして日々仕事をしていく中で心掛けていることは、デザインの引き出しを増やしていくことです。それはふと立ち寄った本屋さんで気になる雑誌のデザインなどをチェックしたり、街中で見かけるポスターやロゴを写真に撮ったり、仕事の合間にデザインの参考になるものを検索したり……。
そしてこの10月から新潟に拠点を移したのですが、東京に比べて圧倒的にいろんなものの情報量が少ないため、今まで以上に情報収集は意識して行っています。また最近では動画制作にも力を入れているので、空いた時間には積極的にCMやPV、映像クリエイターの作品などを見て制作の参考にしています。
在宅ワークデザイナーになってから意識していることは?
そして現在猛威を奮っている新型コロナウイルスの流行の影響で、弊社マニエラも例に漏れず現在大半のデザイナーがテレワークという体制になっています。
そんな中で常に気にかけているのは、通勤時間がなくなったことでできた時間を有意義に使うこと。実際今まで出勤と同時に業務に追われていましたが、今はなるべく朝の時間で、その日にやることを整理して優先順位を確認したり、スケジュールを再確認したり、メールの返信などデザイン以外のことをするように心掛けています。
そしてなるべく根を詰めすぎず適度に休憩しながら、少し面倒かもしれませんがコーヒーを豆から挽いて入れるなどして、リフレッシュしてから進めるように意識しています。
最後に。
今回デザイナーの履歴書ということで、改めて自分のことを振り返ってみて、自分がデザイナーになって、昔あこがれていた雑誌のデザインを仕事にすることができているのは本当に幸せだと思います。そういったやりがいを感じることができるものを仕事にできてよかったです。このブログを読んでくれている方の中に今デザイナーを目指ている方がいれば、最初は辛いことやうまくいかないことも多いと思いますが、その先にはやりがいを感じることのできる素晴らしい仕事だと思うので、ぜひプロのデザイナーを目指して頑張って欲しいです!!
次回以降もマニエラにはたくさんのデザイナーがいるので楽しみにしていただければと思います。それでは!!
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