わたし的「バイブル」を紹介する Vol.07

みなさまこんにちは、デザイナーのばたやんです。

今日はお気に入りの絵本を紹介したいと思います。


NHK朝ドラ「なつぞら」の仲さんは、絵本の挿絵も描いていた!

子供のころ、家には『オールカラー版 世界の童話』(小学館)という全集が一揃いありました。30数巻のセットでしたが、本当に大好きで、繰り返し繰り返し何度も読み返したものです。お話ごとに異なるテイストのイラストがふんだんに使われていて、飽きることがありませんでした。中には、森康二さん(NHK2019年の朝ドラ「なつぞら」で、井浦新さんが演じた役どころ。ジブリの高畑勲さん、宮崎駿さんの先輩でもある、日本のアニメーターの草分けのひとり)が挿絵を描かれているパートもあり、該当の巻は古書市場で数万円の価格がついているようです。


そちらをご紹介できたらよかったのですが……いつの間にか全集ごと年下のいとこの家へ譲られていってしまい(涙)。残念ながら、現在は絶版となっています。


おしゃれでかわいい!フランス原作の絵本「カロリーヌとゆかいな8ひき」

その中でも特にお気に入りだった『カロリーヌとゆかいな8ひき』シリーズ。フランスの絵本作家、ピエール・プロブストの手による表情豊かな動物たちの描写、カラフルでありつつ“おフランス感”漂う色使いに魅了され続けました。月日は流れ、大人になってからBL出版という版元から復刻されたことを知り、迷わず“秒で”大人買い。

とにかく一枚の絵のどこかで、誰かが、必ず、何かしらやらかしているのがたまりません。吉本か。


日本では知られざるミリオンセラー作家? ピエール・プロブスト

ところで、作者のピエール・プロブストについて調べようとすると、日本語版のWikipediaページすらありません。先述の世界の童話シリーズは重版を重ねる人気の全集でしたし、今でも高値で取引さているほどなのに……この冷遇ぶりは一体? ちなみに英語版Wikiでは絵本作家、イラストレーターではなく「漫画家」という肩書きになっています。ご本人は2007年に93歳でお亡くなりになっていますが、1950年代に「カロリーヌ」シリーズの製作を始めて以来、80歳を超えてなお新作の発表を続けられたようです。全世界累計で38ミリオン……えっと……3800万部?! 日本の絵本界(あるのか)での冷遇ぶりが、ますます気になる数字です。

各国語版に翻訳する際、こういう絵の中の文字を描き換えるって、誰がやってるんだろう?というのも長年の謎。

ストーリーはいたってシンプル、大人から子供まで楽しめる内容です。クリスマスなど季節の行事、バカンスの過ごし方など、ヨーロッパの人々の暮らしの楽しみ方をうかがい知れるのも興味深い絵本。おうちの中で過ごす時間が増える季節、子供の頃に親しんだ絵本とともに、心あたたまるひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。


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