日々忙しく動き続けるデザイン事務所の“年度・年末進行”とは
東京デザイン事務所 多事多端 前編
プロデューサーの古津です
今回のお話は、デザイン事務所・制作会社における「年末年始&年度末の業務実態」について。
世間一般からは激務・深夜残業・休日出勤……etc.といったネガティブなイメージを持たれている広告・印刷・出版業界ですが(近年はかなり改善されてきました)、俗に言う1年で最も忙しい時期“坊主も走り回る師走”は一体どれだけの激務になるのか?その実態をお話しします。
なぜ年末が繁忙期になるのか?
弊社では年間を通して少なくても2度、大きな繁忙期がやってきます。
1つ目は11月上旬~12月中旬までの約1カ月間。
これは年末年始に向けて各企業が広告出稿量を増やすことにより発生する繁忙期です。
弊社の場合はグラフィック、エディトリアル、Web、動画の事業が密接に絡み合っているため、「年末年始特大号」「別冊ムック」などの出版物の制作が広告案件の制作スケジュールと重なり、年間最大の大繁忙期となります。チャリーン
この時期が弊社で言うところの「年末進行」=1年で最も忙しい時期になります。チャリーンっと利益が増すだけならよいのですが、仕事量増=忙しさ増。普段から激務として知られる業種ですのでその苦労は想像に難くないと思います。
耳から血が出る!?年末進行
もう今から20年近く前の話になりますが、右も左も分からない新人アシスタントデザイナーの僕が初めて迎えた年末進行。
新人教育係として優しく、スケールの大きな例え話を交えてデザインのイロハを教えてくれていた先輩デザイナーが言いました。
「ふるつ…1日って36時間あるんだよ…」強烈~ぅ…正直この人、もう駄目だと思いました。
先輩はナイスな発想力と緻密な仕事ぶりで皆に信頼され、グラフィック&エディトリアルで活躍していたのですが、クオリティーに拘るあまり制作スピードが遅く、複数案件を同時にこなすことを苦手としている方でもありました。地獄の年末進行から数日後、「耳から血が出た…」と言い残して帰宅した先輩はそのまま田舎へと帰って行きました。
とまぁ少々特異な昔話を交えてその実態をお伝えしましたが、時流もあり近年では弊社でも実施した働き方改革も功を奏してか耳から血を流すこともなく、健全で文化的な生活を送れている(ハズ)と思います。
そんな第1繁忙期を終えた年末、締めの仕事として年内の制作物の効果検証とクライアントからの評判……etc.をまとめ、スタッフ間でお互いの仕事の成果を称え合い、 お互いのクリエイティヴを刺激し合うことで、多事多端な年末進行に別れを告げ第2繁忙期突入への英気を養うのです。
【次回 中編 「リフレッシュ!コタツのお供に相関図」へ続く】
【おまけ】Pふるつ、2020年の成果物&所沢の新注目スポット
今年、ここまでの期間で大きな反響・社会的影響力のあった案件といえば弊社のエディトリアル部門のメインクライアントであるKADOKAWAが日本初のコンテンツモール「ところざわサクラタウン」を所沢にオープンしたことにより受注した様々な制作物がその主役となりそうです。
写真:私事で恐縮ですがエディトリアルで久しぶりにアートディレクションをした「所沢Walker」。
バカ売れの爆売れでございます。へへんっ
弊社は微力ながら施設ロゴ・販促物・広報物……etc.で、その誕生と宣伝に尽力させていただいるため、様々な良い反響を各所よりいただいております。
サクラタウンはクールジャパンの拠点として世界中の人々を迎えようと地域に根ざした運営をしているため、駅からの導線上にある近隣の商業施設様より抱き合わせでお仕事をいただくことも多々あったりとその影響力の大きさを実感しています。
写真:「グランエミオ所沢」3Fのレストランフロア「とこテーブル」のフロアMAPは
弊社ママさんデザイナー・大澤が担当しています 【ママさんデザイナーの実態】はコチラの記事から
まだまだ続くコロナ禍の影響で気軽に訪れることは難しいかもしれませんが、あらゆる文化をひとまとめにした“ところざわサクラタウン”。
様々な刺激をまとめて楽しめますので皆さんも是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
たくさんの刺激を貰えること請け合いですYOー。
ところざわサクラタウン
https://tokorozawa-sakuratown.jp/
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