Melvins、BUTT HOLE SURFERS、MF DOOM、バンドTシャツのデザインの魅力(海外編)

デザイナーのiMです。第8回目はTシャツ業界の中でも一大勢力とも言える海外のバンドTシャツ特集です。バンドTシャツ、着たらテンションが上がりますよね!普段着としてはもちろん、今日のライブはこんなラインナップだから……など考えながらその日着るTシャツを選ぶことは至極の時間です。デザイン的な側面から言うと、バンドのオフィシャルロゴのみドーンというのが潔くて好きなのですが、今回そこは除外して、そのバンドの曲も好きじゃないと買わないという自分ルールに則った偏りまくったセレクトをどうぞ。


90年代USバンドT 

まず1枚目はこちら

↑『Melvins / Brian Walsby (2011)』

80年代初期結成のシアトルのバンド、Melvins。その重くてハードなサウンドはNirvanaをはじめグランジシーンに多大な影響を与えたことでも有名。アンダーグランドコミック作家Brian Walsbyの描くベースボール姿のメンバーが怖かわいい。BODYが黒ではなくチャコールグレーなのもお気に入りポイント。


↑『BUTT HOLE SURFERS /ブート(2006くらい?)』

同じく80年代初期結成のテキサスのバンド、BUTT HOLE SURFERS。その狂気の音楽は死ぬまでに一度生で体験したい!デザインはNirvana、Pearl Jam等オルタナティブロックバンドのポスターアーティストとして有名なFRANK KOZIK。実物はブルーが入ったデザインですが、このブートTシャツの潔い一色刷りに惹かれました(笑)。


↑『Los Crudos /2015』

90年代結成シカゴのハードコアパンクバンド、Los Crudos。スペイン語でまくしたてるMartinのボーカルに衝撃を受け、長らく来日を心待ちにして幾数年。待望の2015年再来日のASESINOS! は鳥肌たちっぱなしの凄さでした。ちなみに第6回で紹介した山塚アイさんが初来日したLos Crudosのライブを見て「ハードコアは愛や」と涙したという話も好きです。BODYは今はなきAmerican Apparelのスモーキーグレーにフロント2色プリント。


グラフィックが印象的なバンドT

↑『Madlib / STONES THROW』

ガラッと変わってUS HipHop界で有名なプロデューサー/トラックメーカー、MadlibのTシャツ。顔がMadlibの別名義やプロジェクト名で描かれているのがおもしろい&便利。Madvillainが好きです。


↑『Madvillain / ALL CAPS STONES THROW』

そんなMadlibとMF DOOMが組んだMadvillainの曲、All CapsのTシャツ。PVの1シーンを切り取った一枚。こちらもSTONES THROWから。


↑『MF DOOM / DOOM MASK』

ちなみにMF DOOMは好きすぎて彼がつけているマスクも持ってたりします。海外輸入でインドから1ヶ月くらいかかったあげく、説明文には裏地にはスエードがついてるぜ〜的な事が書いていたのに鉄むきだしでかなり無骨な出来ですがお気に入りです。なぜマスクをつけているか気になった方は調べてみてください。


↑『Om / DAVIS V.D’ANDREA』

DOOMという言葉繋がりで、ドゥーム・ストーナーバンドSleepのベース・ドラムによって結成されたデュオ(現在はトリオ)。そのスピリチュアルで宗教的なサウンドにピッタリのベージュBODY・多色プリント。グラデの色味も非常に綺麗です。イラストはsunn O)))やGSY!BEのポスターも手がけるDAVIS V.D’ANDREA。


↑『Wormrot / Dirge』

シンガポールのグラインドコアバンド、Wormrot。ベースレスをまったく感じさせないサウンドで、年々激しい音楽が聞けなくなっている中、これはスッと聴けました。浅草の来日イベントに行けなかったのが残念です。最前でヤギがライブを見ている映像もwebでは有名ですね。ジャケットの細かい描写が点描レベルのプリントで再現されています。


↑『Fleet Foxes/ Dirge』

USシアトルにて2006年結成のフォーク・ロックバンド、Fleet Foxes。メンバーであるToby Liebowitzが手がけたジャケットは線画が緻密で美しいです。ロゴがフロント上部に小さく配置されているのもバンドTシャツにあまりないバランス。


↑『AKRON/FAMILY / 2009』

US2002年結成のロックバンド、AKRON/FAMILY。2009年のDEER HUNTERとの合同来日ツアーでぶっちぎりで素晴らしいステージだったので購入。コミカルなメンバーのイラストがお気にいり。世代的に顔が3つ並んだTシャツを見ると、スチャダラパーxApeの猿顔になったメンバーのTシャツを思い出しますね。


アパレル発ライオットガールなバンドT 

↑『SLITS x Dennis Morris x museum neu』

1976年結成、イギリスの伝説的ガールズパンクバンドSLITS。写真はPILのロゴも手掛けたDennis Morris。普段のライオットガールなイメージとは違う表情がめずらしく購入。BODYはオリジナルで短めな袖と広めの首元、フニャフニャな生地で雰囲抜群。(シルエット的に年々着るのが厳しくなってきました……。)


↑『Björk x Kevin Cummins x journal standard』

最後はアイスランドの圧倒的存在、BjörkのTシャツ。Kevin Cumminsは錚々たるミュージシャンを撮っている写真家ですね。90年代当時も大人気だったBjörkですが、現在古着業界でも再燃してますね(ロゴTが欲しい……。)こちらは最近出たものですが、キュートなBjörkの表情にやられ購入。


いわゆるなバンドTシャツを少しハズして紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。

ロゴ、グラフィックの配置、写真のトリミングや文字の置き方など色々勉強にもなるバンドTシャツ。デザイン的な面からお気に入りのバンドを見つけるのもありだと思います!それではまた次回。


過去のTシャツと僕シリーズはこちら!

第1回 Banksyと僕

第2回 ASYURA FIRSTと僕

第3回 ゲームなT-shirtsと僕

第4回 TECHNOなT-shirtsと僕

第5回 アニメなT-shirtsと僕

第6回 BOREDOMSなT-shirtsと僕

番外編1 マニエラT-shirts好きと僕

番外編2 マニエラT-shirts好きと僕2

第7回 ローカルT-shirtsと僕

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