子育てしながらデザイナーやってます。~ママデザイナーの苦悩~

デザイナーのsaoです。

メタ・マニエラでは、現在私含めて4人のママデザイナーがいます。現在はほとんど全員に近い社員がテレワークに切り替わりましたが、それ以前も妊娠中の悪阻がひどいとき、子どもが体調を崩したとき、などなどフレキシブルな対応で自宅で仕事をさせてもらっていました。

デザイナーとして仕事をすることは特別なことでもなく、他の働くお母さんと何ら変わりはないのですが、今回は特にママデザイナーとして育児と仕事の両立の苦悩を綴ってみたいと思います。


【ママデザイナーの苦悩】

その1. 子育てグッズや子ども服の色の組み合わせに

ママデザイナーの苦悩、1つ目は子ども用品の色です。子育て中、たくさんのアイテムを同時に使うシーンがあります。

例えば自転車周りでいうと、子乗せ自転車、幼児ヘルメット×2、子どもの長靴×2、自転車レインカバー×2、親のレインコート(そして服も)。これらを同時に使うと、個々の色がそれぞれに主張して、とてもカラフル。ひとつひとつが可愛くとも、色合わせが悪いと台無しになり、朝からブルーな気分で1日を過ごすことに。色がうるさいと落ち着かないのは職業病でしょうか……。


デザイナー目線のモノの選び方

ファッションのコーディネートは基本3色以内にするとまとまり、それ以上の色数はごちゃつくと言いますが、先ほどの自転車周りの場合もアイテム数が多いため配色に収集がつかなくなるんですね。デザインを考える場合も同じで、賑やかに見せたい場合は色数は多く、シンプルに見せたい場合は色数は抑えます。


私の場合は基本シンプルが好きで、自転車がくすんだグリーンで既に色が入っているので、レインカバーとレインコートは基本色(黒、白)と自転車本体に馴染む色(カーキ)のみです。ポイントになる色は自転車とヘルメット×2に抑えて色の氾濫を防ぎます。(長靴はレインカバーで隠れるのでカウントしない)

親の好みだけで選べたら悩むことはなくなるのですが、気に入らないと使ってくれないことがあるので、勝手に買えない。そこで、買うときは親が誘導します。


ポイントは子ども自身に色の組み合わせを考えさせること

つい最近も娘(小1)のヘルメットが壊れたので買い替えることに。自宅付近に自転車屋さんはありますが品揃えが少なく、必然的にネットショッピングに頼ります。その場合、実店舗と比べてなまじ選択肢が多いので、より時間がかかります。もっと好みのがあるのかも……とつい探し続けてしまう検索地獄です。(私が子どもの頃は田舎で決まったお店しかなかったので買い物は楽だったな~。)

まず商品を1つに絞り込んだら、子どもに色を選ばせます。ポイントは1つに絞るということ。2~3商品あるとラインナップの中に合わない色が出てくるので、どの色を選んでもいい商品にすることが大切です。

その際、「どれを選んでもいいけど、色がごちゃごちゃしないように選ぼう」と声をかけています。そのおかげで以前なら私の自転車画像(わざわざ私が用意)と商品画像を見比べながら「これは(色合わせが)変だ。これは合う」などブツブツ独りごちながら決めていましたが、今では頭の中ですぐにイメージできるようになったらしく、「これが一番合うね!これにしよう」とスムーズに決まります。(英才教育の成果)


娘が選んだヘルメットは……

今回、娘のヘルメットは薄い紫になりました。柄もかわいいのですが、合わせるのに苦労する場合があるのでシンプルな柄なしを選びました。娘が使っている自転車は白ですが、次の買い換えで恐らく水色かピンクを買います。その辺りも含めて親子で納得の買い物でした。(万が一娘の気が変わった瞬間、ヘルメットとの組み合わせは破綻しますが……。)

今までは私の自転車の後部座席に乗るのがデフォルトだったけど、いつの間にか出かけるときは自分の自転車に乗っている娘。こうして子どもはどんどん成長して行くのですね。いつかごちゃごちゃ配色に悩まなくなる日が来るんだなと思うと、気が早いけど泣けてきます。


【ママデザイナーの苦悩】

その2. 子どもの収納

私の自宅は築30年ほどの昭和感満載の賃貸マンションです。以前住んでいたマンションの退去日が迫り、仮のつもりで借りたら、十数年も住むことに。主人が超がつく堅実派なので、お金のかかる引越しをしようとしないのですね(笑)。気分だけで生きてる私とはえらい違いだ……。

味のあるレトロ感漂うマンションってわけでもなく、ごく普通のマンションでおしゃれではないです。(大家さんごめんなさい)たまに思いついて床やキッチンの扉を賃貸の許容範囲内で張り替えたりと、気分転換にやっているのですが、徹底的にやってないので中途半端で、自分的には消化不良な感じ。誰か私に子どもも夫もいない休みをくれたら、家中壁も床もすべて張り替えるのに!誰も一人にさせてくれない!(私を置いてどうかGoToへ)


暮らしやすさをデザインする

前置き長くなりましたが、そんな中でもこだわっていることが一つ。それは、デザインです。自宅をデザイン?デザイナーズマンション?設えをデザイン?と思われるかもしれませんが、生活しやすい環境づくりをすることもデザインの一つと考えます。

ママデザイナーの苦悩、2つ目は子ども収納です。私は動線を意識したモノのレイアウトにはこだわりがあって、特に最近は子ども用品の収納に力を注いでいます。今年は娘が小学校に入ったので、ランドセルや教科書を始めとする雑多な品々をどう使いやすく収めるかをちょうど1年前に考えていました。

ここ数年で苦労して断捨離したのに家具を増やしたくない。(そんなお金もない)

いずれは自宅を購入予定なので、ジャストな棚を作っても無駄になる。(作るのも面倒だ)

狭いから置き場所もない。(来客のときは移動できたら便利かも)

などなど考えて、追々他のものに活用できる汎用性の高い移動棚があったらいいのでは?と考えました。


ランドセルがぴったり収納できるキッチンワゴン

皆さんはキッチンワゴンをお持ちですか?結局それを買いました。(保育園に通う息子用にも)

ぼんやりと以前IKEAに行ったときにおしゃれなキッチンワゴンを見たなと思い出したんですよね。ネットで検索すると出てくる出てくる。キッチンワゴンなのにランドセルを置いて使っている人がいるんですね。しかも驚くべきことに、ランドセルの大きさにシンデレラフィットなんですよ。

赤ちゃんのオムツを収納するにも便利だし、もっと早く買えばよかった。私は棚の移動が簡単なメーカーさんのものを選びました。

子どもたちが帰ってきたら、まずリビングにあるワゴンに直行して、ランドセルやリュックを最上段に置きます。これは保育園のお支度ロッカーを真似しました。置くという単純な動作がいいようで、リビングにランドセルを放置ということはほとんどなくなりました。娘の教科書は2段目に立てて収納、3段目は取っ払い、2段目のすぐ下にハンカチなど細々したものを入れるポリプロピレン製の軽い引き出しを結束バンドで取り付けました。

ただ、ハンガーを用意して脇に上着を掛けられるようにしているのですが、どうしても床に投げられているんですよね。「掛ける」という動作は子どもにとっては高度で難しいようです。これは子どもが自分でできるようデザインされていないということになるので、悩み中です。(仕事人として敗北感)


最後に

寝ているとき以外はほぼずっと怒りっぱなしだし、料理は手抜きだし、手は荒れ放題の何のお手本にもならないような母親の私ですが、デザイン会社であえて所帯じみたネタもあってもいいのかなと思い、赤裸々に綴ってみました。

子育てって格好つけたくても格好つけられないことが多すぎますよね。正直なところ器の小さな私には身に余る大仕事と感じています。しかし、多くは望まずに子ども達を抱きしめる余裕だけは失わずにいられたら、また明日を普通に迎えられたら、と気楽に構えて過ごすようにしています。

これを読んでくださっている皆さんには、デザイナーなのにこんなに所帯じみた人いるんだな~と安心していただけたら幸いです。また子育てネタを思いついたら書きますね。それでは。

manimani Media

変わるデザイン。変わらないデザイン グラフィック/エディトリアル/企画・編集/Web/動画...各種メディアにトータルクリエイティブを展開するデザイン会社の日常。

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