エディトリアルとアニメーションの親和性

断住開来 後編



プロデューサーの古津です

今回の記事は「エディトリアルデザインとアニメーション動画制作の親和性」についての第2弾です。

前回は広告ツールの変化とそれに対するデザイナーの苦労、知識や技術の入力&更新の重要性についての持論を展開させていただきました。また、エディトリアルデザインとアニメーション動画の制作は親和性が高い!とマルチの謳い文句っぽく締めさせていただきましたが今回はそのまとめとなります。

前回の記事でも書きましたが近年Webの台頭により紙媒体への広告が規模も単価も大幅に縮小し、長年紙媒体をメインに活躍していたデザイナーにとってはとても苦しい時代となりました。



弊社メタ・マニエラでは比較的早いタイミングでWeb+グラフィック+エディトリアル+動画と制作の裾野を広げてきましたので、深刻なダメージを受けるには至りませんでしたがそれでも時代の変化の中で所属デザイナーがその変化に苦慮したことは言うまでもありません……。


さて、後編の本題である「エディトリアルデザインとアニメーション動画制作の親和性」についてですがここで言うアニメーションとは電車のドア上にあるモニターで展開されている車内広告やSNSやYoutube上で展開される短尺動画広告、イベントや実店舗のモニターやデジタルサイネージで展開される動画広告を指しています。

前回に続き簡易的なサンプルを紹介するのであれば、下記のようなものでしょうか。


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アニメーション動画のメリット・デメリット、市場規模などはこちらのサイトが詳しく紹介しています


「あれ?それってデジタルだよね?紙のデザイナーが対応って出来るの?」と思うでしょうが、どっこい動画と静止画という表現方法の違いこそあれ“平面でデザインする”ことに変わりはないのでエディトリアルで培ったノウハウは存分に活かすことができます。

Webのように縦スクロール?ポップアップ?そんなもの考慮する必要はありません。

むしろエディトリアル畑出身のデザイナーの方がデジタルネイティブなデザイナーよりも情報の整理整頓に長け、平面上に効果的でバランス良く情報・要素を展開することが出来るのです。




そもそもエディトリアルデザイン自体が情報の受け手にとって、いかに効果的な配置・配列・編集整理を行うかという類のデザインなので、既にアニメーション動画制作に必要なスキルの一部は備わっているということです。

エディトリアルデザイナーの知識・技術を活かして整理整頓された情報要素に新たにエフェクト(動き)を加えるだけで高度なアニメーション動画に化けさせることが出来る(!)ので親和性はかなり高いと言えるのではないでしょうか。


コンテ作成やアプリケーションの使用に不慣れなうちは、誌面レイアウトをそのまま持ってきてデフォルトで備わっている好みのエフェクトを各パーツに加えてみるなどアプリケーションに親しむことから始めるのも有りでしょう。


下記程度の制作は操作に慣れさえすれば30分程で誌面を動かせるようになります。

それだけでもそれなりに様になって制作を楽しめますので、アニメーション制作の入門編としては最適かもしれません。




【まとめ】

ツールやメディアは違えど培った技術や知識は様々な場面で応用が効きますし、

継往開来していくことが出来るのです。


こういった時代の変化や親和性をいち早く見抜き、素早く取り入れて新たなメディアへと昇華させた集英社UOMOはとても良いお手本ですね!



manimani Media

変わるデザイン。変わらないデザイン グラフィック/エディトリアル/企画・編集/Web/動画...各種メディアにトータルクリエイティブを展開するデザイン会社の日常。

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