読書の秋~デザイナーによる装丁鑑賞のススメ~
10月も後半に差し掛かり、いよいよ秋本番という雰囲気になってきました。
皆さんにとっての「秋」とは何でしょう?
デザイナーのマミヤです。
読書の秋。無類の本好きとまではいきませんが、私は「本」という媒体が大好きです。
こんなセンチメンタルな季節だから、自分語りを一ついいですか(笑)?
中学生頃まで、全くと言っていいほど本に触れてこなかった私ですが
(ゆとり世代のデジタルネイティブ世代ですから~~)、 ある一冊の本に出会って変わりました。
「世界の中心で愛をさけぶ」片山恭一 著
という一つの小説をご存知でしょうか。
当時、この小説は切ない純愛ラブストーリーとして大ヒット。映画、漫画、舞台などあらゆる方面で展開された物語です。
いくら本を読まない私でも、噂を耳にするくらいのものでした。
家にぽんっと置かれたこの素敵な表紙の本は何だろう?
印象的な空の写真と、 タイトルが小さい文字で1ライン入っているだけのシンプルなデザイン。
表紙に惹かれ、勝手に読み始めたのが装丁と読書への出会いでした。
そして読後に訪れる「何となく」合う装丁、という感覚。
こうして、思春期に装丁狩りを始めるマミヤが爆誕したのでした。
ここで装丁と出会って育った私の、装丁の楽しみ方を紹介します。
1.まずは「気に入った」カバーデザインを見つける(なんとなくという直感が重要)
2.手に取り紙の質感と重みを楽しむ(皮膚感覚を研ぎ澄ます)
3.帯の文言やあしらいを楽しむ(ここで小説の内容に触れることができる)
4.カバーを外して、表紙を見る(意外とデザイナーの遊びが隠されている)
5.本を開きパラパラとする(中表紙や見返しの紙の遊びを見る~紙の匂いもいい)
6.本を読む(やっと)
7.もう一度1~5を繰り返す(振り返る)
8.クレジットを見る(携わった方々に感謝)
こうして、わざわざ手にとって見たり、発見しようとしなければ見つけられない、
シンプルな「仕組み」
に私はとても惹かれます。
娯楽がたくさんあって、情報過多な時代だからこそ 少しPCの電源を落として、スマホを置いて、静かに「本」の世界を楽しむのはいかがでしょうか。
ゆとり世代でデジタルネイティブ世代の私だったのに、昭和の方ですか?と、
言われてしまう残念な人材に育ってしまいましたが頑張って生きているので、 ひとつこのアナログな体験を試してみてはいかがでしょう。
あなたも、装丁デザインの虜になってしまう秋になるかも?
(あ、) メタ・マニエラは現在、トータルクリエイティブ会社として様々な業態をこなしていますが、 もともとは雑誌や本などのエディトリアルデザインを主にしていた会社でした。
歴史があるのです!! この多彩なお仕事、一度見てみてください。
気になったらお仕事くださいね(笑)!!!!
気まぐれな投稿になってしまいましたが、秋に免じて許していただければと思います。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
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